松湯
藤村さき
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「松湯」は1月の季節湯です。
「松」は門松にも使われるように、冬でも緑の葉を保つ、常緑樹です。その様子から、生命力、不老長寿、繁栄の象徴とされています。「不老長寿」は松の花言葉でもあります。
また、「まつ」という言葉は「神を待つ」につながるとも言われます。
「松の葉」には精油成分も含まれており、精油やアロマオイルとしても活用されています。
そしてこの精油成分に肌を刺激する作用があることから、血行を促進するため、「松湯」は寒い季節に入るのにもぴったりなのです。「香り」も良いですね。
「松湯」に使う「松の葉」は、正月飾りのものを使っても大丈夫です。茶色い部分は取り除き、緑の部分だけを使用します。
生の葉をそのままお湯に浮かべるだけでも良いですが、松の葉を煮出して煮汁だけを使用すると、精油成分がしっかり抽出され、効果が高いようです。
ただ、「松の葉」には松の樹脂が付いていることがあります。この樹脂は皮膚かぶれを起こすことがあるので、「松の葉」はぬるま湯でしっかり洗ってから使用しましょう。