【アロマ検定】はじめに覚える「精油(エッセンシャルオイル)」30種【1級・2級】
アロマやハーブに興味があっても、なかなか「どこから始めたらいいか分からない」ですよね。まずは入り口として、基本的な精油の種類について学んでみてはいかがでしょうか?
この記事では、まず精油についての基本事項を簡単に説明しています。
そのあと、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)実施のアロマセラピー検定(1級・2級)の出題範囲の「精油(せいゆ)」30種類を簡単にご紹介しています。
精油(エッセンシャルオイル)は100%天然素材
「精油(せいゆ)」は「エッセンシャルオイル」とも呼ばれ、100%天然のものを指しています。
精油の定義
”公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)”さんによる「精油」の定義は次のようになっています。
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。
“公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)”さんの定義を引用
「精油」は植物から取り出した100%天然の素材で、特有の香りと機能をもった揮発性のもの、となります。
精油は天然素材とはいえ高濃度で刺激が強いので、原液を直接触らないでください。飲用も内臓への負荷を考えるとおすすめではありません。引火性もあるので、取り扱いには注意が必要です。
「アロマオイル」との違い
100%天然の「精油」とは異なり、「アロマオイル」は合成香料を使用しています。
「アロマオイル」と「精油(エッセンシャルオイル)」は別物ですので、購入する際は注意しましょう。
代表的な精油30種
「アロマセラピー検定」には「香りテスト」もあり、2級は9種、1級は17種(2級の9種+8種)が出題されます。
その他出題範囲に含まれる13種をあわせて、計30種を紹介します。
イラン・イラン
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花の部分から精油を抽出します。皮膚刺激があります。
「イラン・イラン」はタガログ語で「花の中の花」という意味です。
ジャスミンと共通する成分を持っています。
クラリセージ
花の部分から精油を抽出します。
名前は「clarus(明るい)」が由来になっています。
マスカットに似た香りを持っているため、マスカットワインの風味づけに利用されていました。
グレープフルーツ
果皮の部分から精油を抽出します。光毒性あり。
サイプレス
葉の部分から精油を抽出します。
ヒノキに似た香りです。
キリストが架けられた十字架など、十字架をつくる際の材料となっており、「天高く上る聖木」とされています。防風林としても利用されていました。
サンダルウッド(白檀)
心材の部分から精油を抽出します。
日本ではお香の原料として、古くから使われてきました。
現在インドでは絶滅を防ぐために輸出規制対象になっており、代用としてオーストラリア産の香りの良く似た別種が多く使われています。
ジャーマンカモミール
花の部分から精油を抽出します。
古くから民間療法に使われています。
花はりんごのような香りです。
精油は濃い青色をしています。
妊娠初期には禁忌です。
ジャスミン
花の部分から精油を抽出します。
媚薬としても使われてきた精油です。
通経作用があるため、妊娠中の使用は禁忌となっています。
ジュニパーベリー
球果の部分から精油を抽出します。
古くから洋酒「ジン」の香りづけに用いられています。
スイートオレンジ
果皮の部分から精油を抽出します。
スイートマージョラム
![](https://flouria.net/wp-content/uploads/2024/03/sweet-marjoram-01.jpg)
葉の部分から精油を抽出します。
ギリシアでは薬草として利用されていたほか、幸福の象徴とされていました。
ゼラニウム
葉の部分から精油を抽出します。
ローズに似た香りのため、「ローズゼラニウム」とも呼ばれています。
ヨーロッパでは悪霊を追い払う力があると信じられています。
ティートリー
葉の部分から精油を抽出します。皮膚刺激があります。
オーストラリアのアボリジニは、この木の葉をお茶にして飲んでいました。
ネロリ
花の部分から精油を抽出します。
ネロラ公国の公妃の名前が語源になっています。
高級化粧品や香水の原料としても使われています。
柑橘系とフローラル系の香りをあわせもっています。
パチュリ
葉の部分から精油を抽出します。
古くから薬草として使われてきました。
パチュリの精油は、時間がたつほど品質が向上する、珍しい特徴があります。
フランキンセンス(オリバナム/乳香)
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樹脂から精油を抽出します。
「オリバナム」や「乳香(にゅうこう)」とも呼ばれます。
ブラックペッパー
果実の部分から精油を抽出します。
古くからスパイスとして利用されています。
ベチバー
根の部分から精油を抽出します。
タミル語の「まさかりで狩る」という意味の単語が語源となっています。
草は2~3mに達するものもあります。
ペパーミント
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葉の部分から精油を抽出します。
「セイヨウハッカ」とも呼ばれています。
ベルガモット
![](https://flouria.net/wp-content/uploads/2024/03/bergamot-01.jpg)
果皮の部分から精油を抽出します。光毒性があります。
紅茶アールグレイの香りづけにも使われています。
精油は17世紀末に誕生した「ケルンの水(オーデコロン)」の原料だったとされています。
他の精油との相性も良いです。
ベンゾイン(安息香)
樹脂から精油を抽出します。
精油にバニラと同じ成分が含まれるため、バニラのような甘い香りがします。
ミルラ(マー/没薬)
樹脂から精油を抽出します。
精油は歯磨き剤などの香りづけにも使われていた。
メリッサ(レモンバーム)
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葉の部分から精油を抽出します。
ギリシア語で「ミツバチ」を意味しています。
ユーカリ(ユーカリプタス)
葉の部分から精油を抽出します。
原料植物名としては「ユーカリ・グロブルス」になります。
ラベンダー
![](https://flouria.net/wp-content/uploads/2024/03/lavender-01.jpg)
花の部分から精油を抽出します。
よく使われる代表的な精油です。
レモン
果皮の部分から精油を抽出します。光毒性があります。
12世紀に十字軍の兵士が持ち帰り、ヨーロッパに広まったとされています。
レモングラス
葉の部分から精油を抽出します。
防虫作用や消臭作用があります。
ローズアブソリュート
花の部分から精油を抽出します。
バラの花から溶剤抽出法によって抽出された精油です。
ローズオットー
花の部分から精油を抽出します。
バラの花から水蒸気蒸留法によって抽出された精油です。
低温で固まる性質があります。
ローズマリー
![](https://flouria.net/wp-content/uploads/2024/03/rosemary-01.jpg)
葉の部分から精油を抽出します。
ラテン語で「海のしずく」の意味があります。
ローマンカモミール
花の部分から精油を抽出します。
ギリシア語で「カマイメロン(大地のリンゴ)」と呼ばれています。