路面電車で体験した事件トップ3in高知
高知の路面電車には小学生の頃からよく乗っていて、5000回はゆうに乗っていると思います。この記事では、そんな路面電車で実際に体験した事件を書こうと思います。
といっても、昔が平和だったのかたまたまなのか、全部ここ数年の話ばかりになってしまいました。
おじさんが路面電車の窓を割っちゃって流血事件
大雨の日に、私の目の前で、降りようとしていたおじさんが路面電車の窓を拳で突き破ってしまい、ガラスで手を切って流血する事件がありました。
でっかいガラスの破片とかも車内にバラバラと落ちて、車内に悲鳴があがりました。
運転士さんが「怪我した方は他にいらっしゃいませんか!?」って聞いたんですが、誰も名乗り出ませんでした。その電車にはまあまあ人が乗っていたのですが、不思議なことに、ガラスの真下だけ誰も座ってなかったんですよ!!すごくないですか!?
ただ、ちょっと横のほうで立っていたお姉さんの長靴に小さい破片が入ったらしく、ちょこっと足を切って血が出ているのをわたしは見ちゃいました。
ガラスを突き破ったおじさんの方は血がぽたぽたと垂れるぐらいの怪我で、座席にも血が落ちていました。運転士さんは、本部と連絡をとったりしながら、「救急車を呼びましょうか!?」と言っていました。
でもおじさんは、「病院には自分で行きます」と固辞して、連絡先を運転士さんに告げた後、乗客みんなに謝りながら降りていきました。わたしは持っていたタオルを一枚あげました。
でもあの怪我は病院に行ったら縫うぐらいの怪我だと思います。大丈夫だったのかちょっと心配です。外は大雨だったし。
ちなみにその路面電車自体はもうそこで運行終了になり、次の電車にみんなで乗換えました。降りた後に見たら、割れたガラスにもやっぱり血がついていました。
おわり
番外編:前を行く電車の窓が割れて行き先が急に変わった話
ちょっとだけ似た話なんですが、ある冬の日、電車を待っていると、知寄町行きの電車が来ました。
もっと先まで行きたいので乗らずにいたんですが、そのうち運転士さんに声をかけられたんです。
「これ後免行きに変わったき、乗りや」
「はい?」って思いながら「ああそうですか、それなら」と思い乗りました。
何で急に変わったのかなー?とかちょっと思ったんですが、そんなに深く考えていませんでした。
はりまや橋に着くと、おおぜいのお客さんが乗ってきました。
そのうちのひとりのお兄さんが、電車が知寄町行きに急に変わった理由を、近くに座っていたおば様方に話しだしたんです。
もちろん私も耳を大きくして聞きました。
語っていたのを聞くに、どうやらはりまや橋でおっちゃんが「ドア開けろー」的な感じで電車の窓を叩いたら、窓が割れたらしいんです。
それが後免行きだったので、走れなくなった電車の代わりに、その後ろにいた知寄町行きの電車が急に後免行きに変わったようです。
運転士さんもたいへんや。
番外編2:おばちゃんドア乱打事件
これは普通に乗客みんなびびったんですが、知寄町あたりで、電停を出て電車が走り出した途端に、電車のドアが「ドンドンドン」とものすごい音で叩かれたんです。
電車も急ブレーキで停車して、全員おっとっとってなりましたよ。
見ると電停に渡る信号を無視して赤信号で走ってきたおばちゃんが、走り出した電車に向かって「乗せて」と叫んでいました。
そのときにはもうだいぶ電停も過ぎていたし、運転士さんもお断りしていました。
みんな「は?」ですよね。
電車が壊れて代替バスに乗って帰った事件
2017年5月17日のお話。
20時30分、お仕事終了、チンで帰路に着いたんです。
順調に路面電車に乗って、市内からごめん方面へ帰っていると、知寄町一丁目手前で急に電車が止まって動かなくなりました。どうやらひとつ前の電車が故障して、立ち往生しているらしいんですね。
運転士さんの指示で、急ぐ人はその場で下車してもらい、その他の人はそのまま車内で待つことになりました。
「こんな壊れること滅多にないでしょ?レアや」
と問うお客さんに運転士さんは、
「ボロやきしょっちゅう壊れます」と一言。車内に失笑がこぼれました。
しばらく運転士さんがあれこれと、無線と携帯電話らしきものを併用してやり取りしていましたが、結局みんな降りて、知寄町一丁目の電停で待つことになりました。
そこには壊れた電車がそのままいました。ちょうどアンパンマン電車だったので、「バイキンマンが病気になったとー」なんていう親子連れの会話も聞こえていました。
誰かが聞きだした説明を横で聞いていると、ブレーキが降りたまま戻らなくなってしまい、電車が動かないとのことでした。
ジャッキで持ち上げて後続電車が牽引する、という話もしていましたが、なかなか実行までは時間がかかりそうでした。
土曜日の夜でしたが、整備の人もすぐ来て頑張ってくれていました。
「今代替のバスも手配しよりますき」という説明を受けたのですが、バスの運行ももう終わっているような時間なので、いつになるかなー?と思っていたら、割とすぐにバスが来ました。
そう、意外に早く来たんです。ちょっと前に電車とバスの会社が合併したから、連携がとれやすかったんでしょうか?気が付いたら辺りにはタクシーもいっぱい集まって来ていました。
そしてみんなでバスに乗りました。電車の運転士さんも一緒に乗りました。どうやらごめんまで行って、再び折り返して戻ってくるようでした。
「休みよったとこ呼び出されたがやないが?」と誰かがバスの運転手さんに問うと、
「わしらちょうど休憩室におったところやったき、すぐ来れたわ」とバスの運転手さんは答えていました。なんか張りきってるのが分かりました。
そして電車通り沿いをバスは走り、ちょっとずつ乗ったり降りたり。お代は無料。これは相当な赤字ではないでしょうか。
要らないというのに運賃箱に電車賃を放り込むおじいさんもいて、それを返金しようとする電車の運転士さん。それでも払うと言い張るおじいさん。返したい運転手さん。ふふ。
そして無事に家に帰りつきました。時刻は22時30分前ぐらいだっただろうか。ちょっと疲れました。
しかしここまで、采配に感謝の言葉を述べる人はいても、文句を言った人は一人もいませんでした。むしろこの滅多にない出来事を、興味津々で楽しんでいたような気がします。
これが高知の県民性でしょうか?すごいことです。
次の日の新聞には、もちろんこの出来事が載っていました。ちなみにこの壊れた電車、しっかり修理されて、今もフルで走り回っています。
電車が壊れてタクシーに乗せてもらって帰った事件
また電車が壊れた話です。なんでこんなに遭遇するのでしょうか?
ただ今回は電車の故障ではなく、線路の方がおかしかったようです。
文殊通あたりで線路がおかしくなって、領石通-知寄町間が止まってしまいました。
その日わたしは仕事の時間を間違えてしまったので、いつもの時間に出勤したものの、そのままとんぼ帰りしようとしていました。
でもはりまや橋でなぜか知寄町行きの電車ばかり来るので「あれー?」とか思っていたんです。最近は知寄町行きって滅多にないですよね。
この時点では、運転士さんたちも状況がよく分かってなかったみたいです。
そのうち、とさでんのホームページで、途中で電車が止まっていることを知り、代替バスが出ていると書いていたので、とりあえず知寄町まで行ってみることにしました。
スマホや携帯がある時代って便利ですね!
知寄町まで来ると、バスはいなかったので、ちょっと他の人たちと待っていました。
とさでんの人がひとり知寄町で待機してくれていたようで、来る電車の運転士さんたちや本部などと連絡をとったりしていました。
そのうち「バスがいつ来るかわからんき、タクシーで」と交渉してくれたので、他の人と乗り合わせてタクシーで帰ることになりました。
道中では、あちこちで電車が停まったままになっていて、運転士さんも困ったようにうろうろしていました。トイレとか行きたくなったらどうするんでしょう?
壊れた線路の部分では、一生懸命修理がなされようとしていました。
途中でタクシーの運転手さんと状況を観察していると、代替バスもちゃんと動いているようでした。
その後、無事に家に着いて、タクシー代はとさでんに請求するということで無料♪
最近は事故やら故障やらが多いような気がします。 そして、何故かよく遭遇します。
おわり。