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【感想】「忍たま乱太郎~ドクタケ忍者隊最強の軍師」を観に行ったら思ってた以上に良かった【2024年劇場版】

藤咲
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 観に行ってきましたよ!クリスマスイブの夕方に、ひとりで。意外にひとりで見に来てる人多くて、そんなもんですよ、世の中。

 で、感想書く前に言っておくと、わたし、忍たま初心者です。学生の頃にテレビで見た記憶はあるし、脳みそに声も焼き付いているんですが、内容はほぼ知りません。

 乱太郎、きり丸、しんべヱ、土井先生、山田先生、学園長、給食のおばちゃん、くのいち教室の何人かと先生、ひえたはっぽうさい(顔と名前しか知らない)、ぐらいしか覚えていませんでした。

 なのでいちおう映画を観る前に、Xで「知っといた方が良いキャラまとめ」みたいなのだけちらっと見ていきましたが、これは正解でした。

 五年生や六年生がいて、そのなかに「不運キャラ」がいること、生徒はみんな何かの委員会(保健委員会など)に所属していること、雑渡昆奈門(ざっとこんなもん)という人がいること、ぐらいは知っていると戸惑いが減るのではないかと思いました。

https://twitter.com/nintama_eiga/status/1871897100176502994

 また、今回のお話は以前に小説版で出ていたお話のようです。

 ここからは映画の内容に触れるので、少しネタバレも含んでしまうので注意です。

全体的な感想 

 さて、感想ですが、ひとことで言えば「とても良かった」。みんなの土井先生への愛が詰まっています。リピートもありです。

 まさか忍たま映画で涙ぐむとは全く想像していませんでした。

土井先生を浮立たせる手法・構成

 土井先生が行方不明になってしまったことで浮き彫りにされる、みんなの土井先生への思い、という手法がすごいと思いました。

 土井先生が登場しないシーンが続いたのに、それがかえって土井先生の存在を観客に植え付けていました。

 そして単純に、戦闘シーンや回想シーンの土井先生のギャップの激しさにやられます。

シーンごとの感想

 冒頭でから何度か「赤い彼岸花」「死者のような人形」が出てきます。「戦」「死」を表現しているのだろうと思いますが、なかなか入りが重いなあと感じました。

 人ではなく人形を使うことで、印象をマイルドにしているのかなあと思う反面、違和感も感じてしまいます。でもとても印象に残る演出でした。

冒頭の土井先生の戦闘シーン

 そしてたっぷりと尺を使った、土井先生余裕の戦闘シーン。「土井先生つえー」と単純にわくわくしながら楽しめました。

 そして川に飛び込むシーン、ここは「月」の演出から「もしかしてオカルト系?」とか思ってしまいましたが、全く違いました(笑

雑渡さんの魅力もしっかり描かれる

 雑渡さんが登場してからは、わくわく以上に物語や忍たまの世界に引き込まれていきました

 それにしても雑渡さん、先生としてもすごく優秀ですよね。教師になったら「伝説の教師」とか呼ばれそう。

 一年は組の生徒たちが土井先生や山田先生をどれだけ慕っているかもよく分かり、「僕たちが出来が悪いと先生たちが悪く言われる(うろ覚え)」みたいな気持ちで団結していくさまも予想外でした。

きり丸

 そしてきり丸。きり丸と土井先生の関係についてはあまり詳しく知らなかったのですが、長期休暇の間だけきり丸を預かっているというよりは、学園外ではいっしょに暮している、という認識の方が近そうだと感じました。

 土井先生の行方不明をたまたま知って、捜索中の六年生を追うことにしたきり丸。「六年生の足に追いつけるはずなかった」とへろへろになっていましたが、ちゃんとあとは追えてましたよね。

 「四年生以下には内緒」と言われていたことをしっかり守っていたものの、仲間たちの心配する心に応えて話してしまったきり丸。このあたりは、「まだまだ子供」なのだなあと思いました。

 きり丸に関しては将来そこそこ稼げるプロ忍者になりそうな予感しかしません。

幼少期のきり丸のカット初披露

 何度か出てきた、子供が縁の下で寒さをしのいでるシーンは、映画館でみたときはきり丸なのか土井先生なのか判断付かなかったのですが、やはりきり丸だったようです。

https://twitter.com/nintama_eiga/status/1877294242315329728

六年生の強さにびっくり

 六年生の前に現れた天鬼の強さにもびっくりしましたが、それ以上に、最終学年の六年生ともなると、ほぼ一人前と言って良いぐらいの腕前なのだなあとも感じました。

 あれでも天鬼、初めの方は手加減してますよね。

はっとしたセリフ

 長くなってきたので、ここからは印象に残ったセリフを書いて行こうと思います。

 わたしが「ハッ」としたのは、ドクタケ側の(誰が言ったかいまいち覚えていません)「忍術学園は各領地に卒業生を送り込み、戦を長引かせている」というようなセリフです。

 それまでのわたしの忍術学園に対する認識は「忍者を育てるところ」というだけのものだったのです。

 たしかに、卒業生の就職先や横のつながり、異様にレベルが高い教師陣を考えれば、「忍術学園」は各領地にとって「忍者の供給元」だけではない、「危険視される存在」にもなるかもと思いました。

 それから山田先生が利吉くんに対して言った「危ないと思ったら退け」「死ぬなよ」というセリフ。一流の忍者としての心得なのか親としての気持ちなのか判断がつきませんが、忍者という生業の暗い部分を感じました。

 そして同じく山田先生の「(天鬼と)戦闘になったときにはわしがやる」というセリフも。生徒が戦えば必ず負けてしまうことが分かっていると同時に、自分がカタをつけるという気概や、土井先生に対しての思いを感じるセリフでした。

 雑渡さんも桁違いの強さですよね。利吉くんが「手加減されていたと思います」と言っていたけど、たしかに、止めを刺そうと思えばいけるタイミングいっぱいあったはず。

まとめ

 本作品は、ギャグやお笑いもありつつ、お涙頂戴的なつくりでもないのに、自然と涙が流れてしまう作品でした。

 忍たまの世界にただよう闇の部分、各キャラクターの個性や実力、魅力が詰め込まれていたように思います。

 まだ観ていない方、迷われている方は、是非映画館へと足を運んでみてください。忍たまを良く知らない大人でも、じゅうぶんに楽しめる映画ですよ。あと、ちょろっとCパートあります。EDの途中で帰っちゃった人何人かいたけど。

 わたしももう一回観に行こうかな?定期的に特典もどんどん新しく出るらしいですし。

 もともと小説版もあるらしいので、そっちも読んでみたいかも(まだ読んでない)。

https://twitter.com/nintama_eiga/status/1874246230358057311
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