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【2024】冷房はいつから?「室内温度28℃」と言われる理由は?「湿度」にも注意!!

藤村さき
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 5月ぐらいになると、「なんか暑いなあ」「そろそろ冷房を入れようかなあ」と思っちゃいますよね。でも「まだ早いかなあ?」なんて思いとどまったり。

 世間ではいつからみんな冷房を入れているんでしょう?温度は何℃ぐらいにしてるの?

 この記事では、そんな疑問を解消すべく、冷房の使用時期について調べ、補足として温度や湿度についても調べています。

 最近はとにかく暑いので、冷房を使わないと熱中症になっちゃいそう。でも冷房を使うことになぜか罪悪感を覚えたりもしてフクザツ。そんな心のモヤモヤを、この記事で少しでも軽くすることが出来れば幸いです。

冷房は6月~9月頃によく使用される

 地域差はありますが、全体としては6月頃からエアコンを使い始め、9月頃まで使用する方が多いです。

 時期は電力使用量からの推定です。

 例年6月から消費電力が上がりはじめ、7~8月をピークに、9月から消費電力が下がり始めます。この傾向は家庭用エアコンが普及し始めた1970年頃から見られます。

電気事業連合会:日本の電力消費「月別最大電力の推移」https://www.fepc.or.jp/enterprise/jigyou/japan/

国のおススメは「室温28℃」

 事業所でも家庭でも、室温の目安は28℃がおススメされています。

 「設定温度」ではなく「室内温度」というところがポイントです。

 ただし事業所の場合は、業務内容によって快適な温度が変わってくるため、「室温18℃以上28℃以下」が目安とされています。

事業所での目安は「室温18℃以上28℃以下」

 厚生労働省が「事務所衛生基準規則」というものを出しています。

 このなかでは、”事業所内では室温を18℃以上28℃以下にしましょう”となっています。こちらも「設定温度」ではなく「室内温度」というところがポイントです。

 罰則などはない”努力目標”ですが、職場などではひとつの目安となりそうです。

 職場ではいろいろな方が出入りすることや、外回りの方が帰ってきたり、室内で動き回る場合も多いので、少し低めの温度になっていることもあるかもしれません。

厚生労働省「事務所衛生基準規則の一部を改正する省令案要綱」の答申https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23710.html

2022年4月1日より、「事務所衛生基準規則」が見直されました。空調設備のある事業所で労働者が働く場合、室温は「18℃以上28℃以下」にすることが努力目標となっています。

環境省の推奨は「室温28℃」

 環境省では、クールビズの観点から「室内温度28℃」が望ましいとしています(もう少し詳しく次の項で書いています)。

 これも「設定温度」ではなく「室内温度」というのがポイントです。

 気温30℃・湿度70%を超えると熱中症にもなりやすいので、「いつから」にとらわれず、気温や湿度にあわせて冷房器具を使ってやってください♪

「室内温度28℃」の理由

ところでどうしてあちこちで「28℃」なの?という疑問がわきますよね。

答えは「環境省」の施策にありました。

「二酸化炭素排出量削減」の取り組みから

環境省が「室内温度28℃」を望ましいとする理由は、「二酸化炭素排出量削減」の取組みにあります。

クールビズとあわせた施策

「室内温度28℃」の理由は、政府による国民運動「COOL CHOICE」の一環である「クールビズ」のなかで書かれていました。

「COOL CHOICE」というのは、地球温暖化対策のために、二酸化炭素などをなるべく減らす「賢い選択」をしていこうという取組みです。

その取組みのなかのひとつが「クールビズ」=「冷房に頼らず軽装で過ごすこと」です。

「COOL CHOICE」に関して詳しいことに興味のある方は、下の環境省URLをどうぞ。

猫がエアコンの下で休憩してるイラスト

補足:「最適な睡眠」に関する研究論文

睡眠時には「室温28℃」が最適である、とする研究論文も以前に出されていますので紹介しておきます。

最適な睡眠=室温28℃(湿度:初期40%その後60%)

「夏期の睡眠時における最適な冷房条件に関する実験的研究」(川島庸, 垣鍔直,2004年)によると、室温28℃(湿度は入眠初期時40%、その後は60%)における睡眠が最適であることが示唆されています。

夏期の睡眠時における最適な冷房条件に関する実験的研究」(川島庸, 垣鍔直,2004年):https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhesj/11/1/11_KJ00007030280/_article/-char/ja/

「湿度」も暑さに影響する

身体が感じる暑さには「湿度」も大きく影響してきます。

「湿度」が高いと汗が蒸発しにくく、熱が体内にこもってしまうからです。

ただし、「湿度」は低ければ良いというものではありません。「湿度」が低いとインフルエンザウィルス等も活動しやすくなりますし、喉や肌にもあまり良くありません。

湿度は50%~60%を目安にすると、過ごしやすいですよ♪

温度30℃・湿度70%を超えると熱中症になりやすい

温度30℃・湿度70%を超えると、熱中症の危険性も高くなります。

扇風機などを使って汗を蒸発させることで、体内にこもった熱を逃がすのも有効です。

特に高齢になるほど、気温・体温の感覚がにぶくなってきます。自分でも知らないうちに熱中症になっている……なんてこともありえますので注意です。

また小さいお子さんも、体温調節が自分では上手くできない場合があるので注意が必要です。

高齢者の方が高温の室内でもエアコンを使わないのは、「電気代の節約のため」と思われがちですが、単純に「暑いと思っていない」「暑さを感じていない」場合も多いです。

表示が見やすい温湿度計を用意して、感覚でなく数字で部屋の状態を示してあげるのもいいかもしれません。

「温度」が高いときは「冷房」を、「湿度」が高いときは「除湿」を

というわけで、「温度」が高い本格的な夏には「冷房」を、「温度」は高くないけど「湿度」が高い梅雨時などは「除湿を、するのが基本になります。

関連記事→「冷房」と「除湿」「ドライ」の違い

まとめ

まとめると、

  • 冷房を使う時期は、6月頃~9月頃が多い
  • 二酸化炭素削減の方針から、環境省の推奨は「室内温度28℃」(設定温度ではない)
  • 事業所では「室内温度18℃~28℃」を目安に(厚生労働省)
  • 「湿度」が高いと体感温度があがる
  • 「湿度」の目安は50~60%

です。

気温が高いときには「冷房」を、湿度が高いときには「除湿」と使い分けて、快適な気分で暑い季節をのりきっていきましょう♪

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