ダニのわいた小麦粉でお好み焼きをつくって食べちゃった話
「パンケーキシンドローム」という言葉があります。
お好み焼き粉などの粉末にダニがわいてしまい、それに気づかず調理して食べてしまった際に起きる、さまざまなアレルギー症状です。
むかし私は台所のシンク下のスペースに使いかけの小麦粉を長期間置いていました。
何ヶ月置いてたか覚えてないぐらい長期間です。「高温多湿の場所に長期間」ですから当然のごとく、小麦粉にはダニがわいていました。
わたしは、そのことに、まったく気が付いていませんでした。
そして、そのまま、そのダニ入り小麦粉でお好み焼きをつくってしまったのです。
ダニ入りお好み焼きだぞ
さあつくりましょう☆
つくり始めてすぐ感じた違和感
開封してシンク下に置いてから相当な時間が経った小麦粉だったのですが、私はそんなことは気にせず、いつものようにお好み焼きをつくったのです。
実は、つくり始めた当初から、違和感は感じていました。
こんな小麦粉は危険だぞ
- 袋や置き場所の周辺が、なぜか粉っぽい
- 水を入れると違和感のある上澄みができ、謎の粉が浮き出す
- かき混ぜても粘りが出にくく、さらさらしている
- よく見たらなんか動いてる
シンク下から取り出したときに、袋自体もその周辺も粉っぽかったんですよ。
そして水を入れると、いつもと違う感じの上澄みができて、そこに白い粉が浮きました。
かき混ぜると、やけに粘りがなくてさらさらしていました。
周囲が粉っぽいとか、やばいでしょ。きっとダニでしたよ、あれ。浮いてたのも、もしかしなくてもきっとダニですよ。あまり良く見なかったけど、このときよく観察したらなにか動いてるのに気が付いたかもしれません。
それでも、さして疑問も持たず、お好み焼きを最後までつくって食べたんです。
食べた→いつもと味が違う
食べると、何だかいつもと味が違うんです。
やけに生地が甘ったるくて、何口か食べると自然に手が止まりました。
何か脳みそに来る味でした。あれがダニの味というものですか?
普段は食べ物を残すことは滅多にしないのですが、そのときは本能的に全部捨てました。
数年後に気づく、もしかしてあれは……!?
数年後に、テレビで「小麦粉にダニが」みたいなのを見て、「!!!!!!」と思い、「あれはダニが繁殖していた小麦粉だったのか」と気づきました。
それ以来、小麦粉を買うのがすっかり怖くなってしまいました。
まあお好み焼きは好きなのでしばらくしたらまた買いだしましたけど。ただし少量パックで。
まとめ
私はもともとアレルギーが少ない体質だったのと、数口で食べるのを止めたので、特に体調が悪くなることはありませんでした。しばらく頭を抱えて「???」となったぐらいです。
このように小麦粉などにわいたダニによって引き起こされる症状は「パンケーキシンドローム」と呼ばれます。
蕁麻疹などの皮膚症状や呼吸困難、腹痛・下痢などさまざまな症状があるようです。
特にダニにアレルギーを持つ人だとアナフィラキシーショックを起こして、最悪死亡してしまう場合もあります。
保管方法があやしい小麦粉は、ぜったいに食べてはいけません!
そして、開封後はせめて密封して冷蔵庫にしまうようにしましょう。