『呪術廻戦』

【感想】『劇場版-呪術廻戦0』にまつわることをあれこれ書いてみる【配信開始】

藤村さき
※記事内のリンクには、広告を含む場合があります。

2022年12月24日、AmazonPrimeVideoで『劇場版-呪術廻戦0』が配信開始されました。

映画館でも一度鑑賞したのですが、お家でももう一度観てみましたよ。戦闘シーンを含め、ずっと泣きどおしでした。

映画館には映画館の良さもありますが、おうち鑑賞にも良さがある、と思います。

映画館だと大画面・大音量・高品質画像で世界に没入しやすい一方、周囲が気になることも。でもおうちだと、リラックスして集中して楽しめますよね。リプレイや一時停止もできますし。

乙骨憂太役は緒方恵美さん、祈本里香役は花澤香菜さんです。緒方さんはオファー、花澤さんはオーディションでの採用でした。

以降ネタバレを含むので、観てない方はご注意ください。

「初見」と「2回目」で異なる感想

初見での感想

映画館でみたとき(初見)の感想は、

  • 音うるさい
  • 乙骨くんいきなり強くなりすぎ
  • キャラの説明なさすぎて、原作知らずに来た人はわからないだろうな
  • ED曲長すぎ

というストーリーや表現に対する理解の浅い感想でした。それでも楽しく拝見してちょっと涙も出たりなんかしてましたけれども。

BGMに関しては、通常の入れ込みと違ってアフレコ形式の生演奏で録音しているそうです。そのあたりが「なんかいつもと違う」と感じた原因かもしれません。

2回目の感想

今回2回目を鑑賞して思ったことは、

  • やっぱり音量のバランスはおかしい(前半のみ)
  • 乙骨くんが訓練を頑張る理由がとても伝わって来た
  • 乙骨くんが強くなった理由がつかめた
  • 声優さんの表現力がすごい

あらためてみると、やはりストーリー・演技ともに素晴らしいものでした。

繰り返し鑑賞してみる価値あり

『劇場版‐呪術廻戦0』に関しては、初見で終わらせるよりも何度か観た方がいい作品だなと思いました。

表現・演技・展開について

話題作だけに、あちこちで舞台挨拶やインタビュー、特番が組まれ、声優さんたちが演じるに当たって考えていたことなどを語っていらっしゃいます。

変化する心情が伝わる表現

乙骨役の緒方恵美さんも、徐々に乙骨くんの気持ちが変化していく様子を見事に表現されていました。

里香ちゃんのことを思うシーンではもう、わたしは泣きどおしでした。

乙骨くんと里香ちゃんのシーンは、時系列に沿って幼少期から始められたそうです。そのため心情理解がすすんだとのこと。

夏油の表現

 夏油(げとう)役の櫻井孝宏さんは作品に関するインタビューで、

  • 本編とは線引きをして演じたかった
  • キャラを精査しなおし、相談しながら時系列に沿って細かく表現を調整した
  • のちのちを演じるに当たっては呪いになるかもしれない

といった内容を語っていらっしゃいます。

 2023年公開のアニメ版「懐玉・玉折編」「渋谷事変編」では櫻井さんの表現力も絶賛されています。過去から現代までの変化、夏油役は非常に繊細で難しい役どころだろうと推察します。

掛け合い収録ならではの良さ

 またどの方もおっしゃるには、分散収録ではなく、掛け合いでの収録が多かったことで、気持ちが入りやすく演じやすかったそうです。掛け合いで生まれるマリアージュ、というやつでしょうか。

 観るかどうか迷っている方は、是非みてみてください。

ここはちょっと不満

 途中の戦闘シーンでキャラがたくさん出てくるのですが、本編を見たことがない方は、そこだけ「これ誰?」ってなるかもしれません。

 前半はBGMが大きかったり、CVが大きかったり小さかったりするのが気になりました。もしかしたらIMAXなど音響の良い映画館で鑑賞すると最適なのかも知れませんが、高知県にはないので検証できません。

 あと長い長いED曲が終わった後に、少しだけ挿入シーンがあります(見なくてもとくにストーリーに影響はないような気もしますが)。

 でも、ストーリーに関することは伏線や疑問点もほとんど作品内で回収されているので、登場人物の「これ誰?」問題を気にしなければ十分楽しめる作品になっています。

簡単なあらすじとその後について

以下、ネタバレをおおいに含むので、未視聴の方はご注意ください。

簡単なあらすじと解説

乙骨くんと里香ちゃんのストーリーを軸にして、夏油の呪術師による世界づくりのストーリーが同時進行で描かれているのが本作になります。

乙骨くんが呪術高専で修業を決意する理由は、自身にとりついて周囲にも危害を加えてしまう里香ちゃんという呪いを解呪するためです。

里香ちゃんは小学生の頃に交通事故でなくなった、結婚の約束もした少女です。

強くなり里香ちゃんを解放することで、里香ちゃんと自分を助け、これ以上周囲に迷惑がかからないようにしたいと願っているのが本作での乙骨くんです。

常に人を大事にしている優しい人物です。

でも乙骨くんは途中から、「里香ちゃんに呪われたのではなく、僕が里香ちゃんに呪いをかけたのでは?」と疑い始めます。

実はこれは正しい推測だったことが、のちに五条が行わせた調査で明らかになります。

そして夏油(げとう)は呪術師の世界をつくるために、里香ちゃんという強大に育った呪いを乙骨くんから奪おうとしています。

夏油はもともとは五条と同級生で、優しい人物だったように描かれています。

夏油が変わってしまった理由は本作では詳しく描かれていません。何となく想像できる、という程度の描かれ方です。

エンディング後のCパートで乙骨くんが海外にいるのは、五条から依頼された任務を行うため海外出張しているからです。このあたりは「渋谷事変」後の流れにつながっていきます。

その後について

里香ちゃんを解呪した乙骨くんは、その後も呪術高専にとどまります。

五条が調査した結果、乙骨くんは家系をさかのぼると呪術師の家系にたどりつき、五条とも遠い遠い親戚にあたる人物でした。

里香ちゃんを解放したことで多くの呪力が失われてしまい、特級から四級へと格下げされてしまったものの、呪術高専で学ぶ資格はあったようです。

でもその後は、里香ちゃんとしてたくわえられていた呪力を自分からつなぎとめ、短期間で再び特級へと返り咲き、本編でも引き続き活躍しています。

スポンサーリンク
記事URLをコピーしました