日記・雑談

【映画】『国宝』をやっとこさ観に行った【初見感想】

藤崎まや
※記事内のリンクには、広告を含む場合があります。

 本日は2026年2月3日(火)、節分。『国宝』が公開されたのは2025年6月6日(金)なので、公開8か月目にしてやっと観に行きました。いや、ロングランですね。

 結論としては、良かった。約3時間という長尺なのに、時間を感じさせませんでした。ところどころ涙を流しながら鑑賞いたしました。

 ここからちょっとだけネタバレ入りますよー。見たくない方は注意です。

ネタバレありの感想

 ほぼほぼストーリーを見ずに行ったのも新鮮で良かったです(さすがにちょこちょこ細かい設定などは雑情報として入ってきてしまいましたが)。

淡々とすすんでいく序盤

 ただ欲を言えば、登場人物の動きや表情、セリフが表面的なものにとどまっていて、ストーリーを淡々となぞっているだけのようにも感じました。

 時間的な問題もあるのでしょうが、吉沢亮さん演じる立花喜久雄が歌舞伎界に入るまでの流れがあまり十分に描かれていないようにも思いました。

 復讐がどのような顛末で終わったのかとか友達どうなったの?とか、高畑充希さん演じる春江さんがいろいろ唐突すぎてよくわからないんだけど、とか。

 序盤は特にどんどん登場人物出てくるし、ちょっとついていくのがたいへんかもです。セリフもちょっと聞き取れなかった個所がいくつかありました。

後半があってこそ活きてくる前半

 物語全体を前半・後半に分けるとすれば、前半は迷いなく芸を磨いていく過程、後半は堕ちてからの復活物語、という感じです。

 いろいろな伏線も張られ回収されつつ、喜久雄の行動が現実的で感情をゆさぶられる場面も多くなり、後半の方が惹きこまれました。役者なら「明日は我が身」みたいに思う人も多いのではないでしょうか。

 まあ、細かい疑問や何で?はいっぱいありますけれども、見終わった後もあまり疑問点ばっかりをひきずらず「まあそこはともかく」ぐらいに思わせる脚本はすごい。

 観終わったあとに何が残るか。わたしは喜久雄の人生に思いを馳せました。芸の道に邁進し、絶望しながらも、芸の道を行く。そして見えた「景色」

 前半があっての後半なのに、後半を見てこそ前半が生きてくる、そんな人生みたいな作品だと思いました。

 映画は喜久雄が芸の道を歩んだ約50年間を切り取ったものですが、もっと深く、喜久雄の人生そのものをドラマとして描いたものもみてみたい、と思いましたが、でもそれをすると蛇足的になるかな?

まとめ

 まとめとして、『国宝』は良い映画ですが、どこも少し表面的すぎて物足りない、という感じがしました。歌舞伎や稽古のシーンももう少し見てみたいし、それぞれの内面や心情ももう少し掘り下げてみて欲しかった。特に序盤は急すぎてわかりづらいと思いました。

 ただやはり、前半があっての後半なのに、後半を見てこそ前半が生きてくる、まるで人生みたいな作品です。

 小説の方はまだ読んでいないので、もしかしたらそちらの方でもう少し詳しく描写がされているのでしょうか? だったらいいな。って感じです。

追記

 見終わった翌日ぐらいからじわじわくる作品だな、と思いました。またわたしは歌舞伎の演目を良く知らないのですが、「連獅子」「藤娘」「道成寺」「鷺娘」「曽根崎心中」などの意味や内容を知っている方がみれば、また違った何かが見えてくるのかもしれません。歌舞伎や舞台の現場を裏側から知っている人しか気が付かないこともあるんじゃないかな、とも思いました。

 いくつか他の方のレビューやコメントを拝見したのですが、見落としている部分や高畑充希さん演じる春江さんについても気が付いてない部分がありそうです。もしかしてよく考えるとすごーくこわいお話なのではないか?とも思えてきました。

 まだ観ていない方は、ぜひ観に行ってください。

記事URLをコピーしました