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【世界史】『エリュトゥラー海案内記』から1世紀中ごろを学ぼう

藤村さき

『エリュトゥラー海案内記』からは、1世紀中ごろやその前後の、ローマ帝国周辺の歴史の流れを垣間見ることが出来ます。

『エリュトゥラー海案内記』とは

「エリュトゥラー」の意味はギリシャ語で「赤」。

『エリュトゥラー海案内記』は、紅海・アラビア海・インド洋の周辺地域を広く扱った航海案内書です。

1世紀中ごろにギリシア系商人によって書かれたとされ、当時の南海貿易の事情、各地の交易品や特産品についても記述された、資料的価値の高い書物です。

1世紀中ごろの情勢

1世紀頃から、季節風を利用した季節風貿易がインド洋で盛んになります。

ギリシア系商人が、ローマとインド洋とを結ぶ交易で活躍しています。

『エリュトゥラー海案内記』の作者もギリシア系と言われ、ローマ領エジプト州の出身ではないかとされています。

紀元前30年プトレマイオス朝オクタウィアヌス(のちの初代ローマ皇帝アウグストゥス)に破れてから、エジプトはローマの属州です。プトレマイオス朝最後の女王はクレオパトラ7世です。

1世紀なかばの頃は、まだエジプトもローマの属州で、ローマ帝国は五賢帝の「パクス・ロマーナ」時代、インドはサータヴァーハナ朝(アーンドラ朝)です。

エジプトは4世紀頃にローマの東西分裂で東ローマ帝国に入り、7世紀初めにササン朝ペルシアにより占領され、7世紀中ごろにイスラム帝国の支配下となります。

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